いちばんのゲームの楽しみ方

あたしはゲームとかはやらなくてもプレイ動画やレビューを見るだけで満足できる質である
むしろ、あたしはゲームはこういう楽しみ方の方が面白いと思ってしまう


何千何万もの人がプレイしたことで得た感慨や発見
それらが様々な媒介によって広まり集まったことで生まれる、森のような社会性を感じさせる世界
それに浸るのが堪らなく心地よい
真夏に34度の風呂につかるぐらい心地よい


例えば、『デスクリムゾン』という一部で有名なゲーム
これは発売当初は凄まじい酷評の嵐だったそうだ
シューティングゲームなのに照準が合わせ辛く、シューティングではお約束の設定が色々無い上にテンポが悪い
シューティングでのお約束とはオプション設定での残機や難易度の調整やダメージを受けたときの無敵時間
このゲームでは初期残機もコンティニュー可能回数も一つだけ
しかも、無敵時間がないのでコンティニュー直後にやられることも屡々らしい
さらに、このゲームはオープニングを飛ばすことが出来ないのでゲームオーバーになるたびにオープニングを見る羽目になるのだ
もし、オープニングが飛ばせたら単に前衛的故の難ゲーで終わっていたかもしれないね…


しかし、このゲームはやろうとしたこと自体は凄いのだ
敵を倒すことで銃が進化していくシステム、沢山の裏設定、実写でフルボイスのオープニング
しかし、ボス戦以外では銃に変化はなく表の設定すら大分が謎だしオープニングは一文ではとても突っ込みきれない…
だのに、多くの人々に意気込みだけは伝わったそうな…
クリムゾナー聖地巡礼と称して発売元のエコール社やロケ地を実際に訪れる人が多くいたそうですもの


だけど、このゲームが多くのクリムゾナーを生んだ最大の要因は主人公が魅惑的すぎることだろう
まず主人公の名前が越前康介なのだけど、コードネームがコンバット越前なのだ
コードネームに本名が入っているのでコードネームの意味を辞書で調べたよ…
ちなみに、コードネームは開発中の製品につけられる仮称という意味らしいです
そして主人公の好物がステーキでも牛丼でもなく焼きビーフ
あまりなじみ深くもないけど食べたことある人は多いし、特に何処の郷土食でもない
このチョイスはこのゲームで数少ない計算ずくでの成功ね…
さらに、影の流行語大賞とも言われているオープニングでの康介のセリフ
代表的な二つのセリフが「上から来るぞ!気をつけろぉ!」と「せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ」
まず前者は、仲間に上から来る何らかの危険を知らせているようだが階段を駆け上りながら叫んでいるのだ
何が来るのか解らないし何で階段を上がっているのかも推論を立てるしかあたし達には出来ないよ…
そして後者、これがベジータも認める迷言ナンバーワンである
このセリフを言うシーンなのだが目の前に黒っぽい扉が一つだけ有るのだ
なので、セリフの「せっかくだから」と「赤の扉」が何のことだか解らないのだ!
これの直前のシーンは階段を下りてくるところだし…


…コンバット康介の説明が長引いたので無理矢理纏めるけど、一つのゲームにも歴史があり様々な思いが込められているのだ
そして、その歴史を知り想いを受け継いだ上で見るゲームプレイ動画は最高なのだ!
体を包む悦と胸で廻る奮…
これはゲームの楽しみ方の一つの完成系よ…







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