リレーおとぎ話 制作途中品
昔々あるところに一人の魔法使いの少女「キューシェ」がいました
彼女は毎日、散歩にいたずらに大忙しです
ある日、彼女は人里から少し離れた山を散歩をしていると、大きな人形を見つけました
泥まみれで熊のように大きいのですがとても可愛らしい人形でした
彼女は思いました
「この人形と私の魔法でみんなを驚かしてやろう!」
彼女が人形に、さっと手をかざしブツブツと魔法をとなえるとその人形は立ち上がりました
彼女は人形の頭に乗り町の方を指さし言いました
「さあ、久々のでっかいいたずらだ!町の奴らを恐怖に陥れに、さあ行くぞ」
彼女と人形は町に歩いていきました
その後まず村の人を脅かそうとして、熊の人形で人の家を襲わせました。
家にいた子供は、恐れて家から離れられませんでした
「あははは♪人間ってすぐ怖がるから、おもしろい☆」
「キューシェ。」
「お、おばあちゃん。。。」
おばあちゃんはとっても怖い人。強い魔力を持っている。
「いつも、なんでそんなことを・・・魔法はそんなことのために・・・」
「うるさいなっ!今、私は最強なんだから!人形よ、いけ!」
人形はおばあちゃんをおさえつけました。
シューシェはおさえつけられて抵抗できないおばあちゃんに石になる魔法をかけました。
おばあちゃんは石になりました。
「おばあちゃんに勝った気分だわ。最高よ!」
次にシューシェは意地悪な魔女のリカールにいたずらをすることにしました。
「今、あいつは町のどまんなか。さて、どんないたずらをしよう・・・」
同時刻−ローゼンクロイツ邸
「‥はふぅ、午後に飲むハーブティーは格別ですわ♪」
魔法使いの名門ローゼンクロイツ家の令嬢リカール=ローゼンクロイツは午後の優雅なひと時を堪能していました。
そこにノックの音とともに、
「‥お嬢様、お荷物が届いております。」
と、ドア越しから執事の声が聞こえました。
『最近アマゾンで何か買い物なんてしたかしら』
などと思いつつ、リカールは階段を降り玄関へ向かいました。
すると玄関には梱包されたやたら大きな荷物が届いておりました。
リカール「でかッ!!
‥‥こほん、とても大きい荷物ですわね・・。」
リカールは指をパチン、と鳴らしました。
するとどこからともなくサングラスをかけた黒服が数人現れました。
リカール「部屋に運んで頂戴」
リカールは黒服達に命じると、
「はっ。」
大きな荷物はあっという間にリカールの部屋まで運ばれました。
一方、街の中央の豪華な屋敷の窓付近の壁にへばり付く不審な人物が。
「‥まったく、相変わらず無駄に装飾が多い家ねぇ」
壁にへばり付き窓を覗き込むように毒づくは魔法少女キューシェ。
おや?お供のお人形さんは何処にいったのでしょうか。
キューシェの覗く窓の部屋には先程の大きな荷物が横になって置いてありました。
キューシェ「ここにある物かっさらったらいいお金になるかもね。‥これなんか」
キューシェは窓に付いている十字架の装飾を剥ぎ取ろうとして手を伸ばそうとしたけど直ぐさま手を引っ込めました。
キューシェ「戻って来たみたいね、キシシ♪」
キューシェは屈託ない笑みを浮かべました。
それは、年相応の少女の笑い顔でした。
部屋にリカールが戻って来ました。
リカール「何なのかしらね、コレ‥」
しばらく考えて、
リカール「ま、変な物だったら売るか研究材料にすればいい訳だし」
結論を出し、大きな荷物に手を伸ばした瞬間!!!