壮大な前振り

5年生、世間で言うところの高二。一番食べ盛りで食べ頃な年頃です。学校では、受験生の自覚を持てと言うことで勉強に日々を忙殺されています。更新頻度が低いのは、最近ドラゴンクエストジョーカー2プロフェッショナルをやっているせいでもあるのだけれども…。


…それで、あたしは文系なので現代文の授業は割と多いのだけれど、その現代文の先生の授業が割と独特。基本的に現代文は本文を読み進めて難解な表現の所を解説していく物だけれど、彼は宮沢賢治の授業を尊敬しているとかで、その作品の背景や自分の感想を中心に語って、後は解らない語句の解説をしていくだけ。
ちなみに彼は定年に近い年なのだけれど体格は割と良くて、丁度笑福亭鶴瓶が痩せたような感じ。高校生の終わりまでは将来の夢は友人と二人でヤクザなることだったらしいけれど、誓いの四国一周旅行の出鼻でその友人が体調を崩して、友人のがめついところを垣間見て、こいつとは終わったと思ったらしい。でも、数学の単位が足りないこともあって依然と漠然とヤクザになるだろうと思っていた。でも、丁度数学の単位が無くなった日に部室でたばこを吸っていると、ひ弱な担任の先生が「お前それでええんか!!?」と殴られて、それでよく考えてみると「これでええんか?」と考え出した。その後、担任が頭を沢山下げて何とか3月31日に無事卒業。大学に入ってからは親を騙して哲学をやっていたとか。


それでここからが本題。その先生は今では子持ちの孫持ちなのだけれど、初めて子供が生まれたときに『もしア行をカ行で、カ行をサ行で読むよう一行づつずらして教えたらどうなるのだろうか?』と思って、実際にそう読むように教えたのだ。それで特に問題なく育ったらしい。アをカと読んでトをノと読む以外。しかし、学校に入ったら流石にそれは問題になり始めて国語の時間なんかはきっちりと全文、一行ずつずらして読んでしまう。幾ら教えてもなかなか治らなくて、その子が「だってお父さんがそう言ってた」と漏らしてしまって、先生もその小学校の先生の呼び出されたそうな…。


この話でフリードリヒ2世の逸話とか母国語の呪術的な根深さとか色々考えるのだけど、何よりも思ったことが一つ
人間、倫理を無視したら何やってもいいんだなぁ…







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