うなぎのはなし

昨日は晩ご飯に鰻の蒲焼きを食べた
身は何となく無機物っぽく、皮が鰻独特のヌルヌル感を出していて酷かった…
無論、味も同じく…


常識か豆知識か解らないけど、鰻の旬は秋〜冬
土用の丑の日が鰻の日なのは平賀源内の商売戦略だけど、他の理由も色々あるらしい


ある日、春木屋善兵衛と言う鰻屋が大量に大名に鰻を納入しなければならなくなりました
大名様の言うことを聞けなかったら大変です
春木屋善兵衛は三日三晩、子の日丑の日寅の日に掛けて焼き続けました
そして何とか焼き終わって納入できました
しかし焼いた日は連日の猛暑、されど鰻されど蒲焼きと言えど腐ってしまいます
多くの鰻はとても食べられないものになっていました
しかしどういう訳か二日目、丑の日に焼いた鰻だけは何事もありませんでした
これの事を聞いた大名様は得意げな顔でこう言いました
「鰻蒲焼は丑の日に限るな!」


…この話には多少、あたしの妄想が入ってます
それにしても、「目黒の秋刀魚」みたいな話やねぇ…
他の説には、虚空蔵菩薩使徒だからとかがあるそうです


もっとも、鰻の味なんてあたしにゃ判らないだろうから旬なんて関係ないのだけど…
で、判らないついでに調べたのだけど鰻の味が昔より落ちると言われている
で、その原因は養殖の仕方が変わったせいらしい


1879年 服部倉治郎が東京深川千田新田で養殖池を作ったことから日本の鰻養が始まる
1891年 原田仙右エ門が日本で初めて人工池での養鰻を試みる
1942年 戦争のため養鰻業が急速に衰退
1969年 不漁のため、初めて日本産ウナギ以外のものが養殖種苗となる
      また、エラ腎炎という病気のために生産量が大きく減少
1972年 ビニールハウス方式が考案され主流となる
1973年 北海道大学で鰻の人工孵化が初めて成功
      オイルショックにより養鰻経営が困難に
2003年 三重県水産総合研究センター養殖研究所が世界で初めて完全養殖に成功したと発表
      しかし、費用が掛かり成功率も低い
2010年 水産総合研究センターが世界で初めて完全養殖に成功したと発表 


養鰻の歴史をザッと纏めてみた
1969年の外国産鰻の導入が気になるけど、一番の原因は1972年のビニールハウス方式への転換らしい
鰻の味は生まれよりも育ちで決まるらしく、中国生まれでもちゃんと育てれば美味しくなる…と思う
しかしこの国産鰻の育ちの主流のビニールハウス方式、安全に育つけど普通は2年育てるところが半年で育ってしまうらしい
世間知らずの若者とダンディーな大人、選ぶとしたら…
…ねぇ?




ここまで長ったらしく書いて何が言いたいかというと…
特になんにも無いんだなぁ…
強いて言うなら、初めて食べたものが不味かったらその食べ物の味をずっと誤解し続けるんだな
だから、始めて食べた鰻が外国産なら無機質でヌルヌルしているのが鰻だと思いこんでしまうんだな
外国産より国産が何だと言わないんだな
だけど、できることなら上等な物がもっと増えて上手い鰻が食べられる機会が増えて欲しいんだな
これからは安全安価はもちろん、上等な物を作ることが可能になる技術や形式が発展していって欲しいんだな







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